イノシシにやられました!
軒並み薙ぎ倒されています。川から登ってきたイノシシは網を破って侵入してきました。
しかも、一番よく実っていた場所を・・・。
イノシシは泥遊びに入ってくるようです。実際、稲は倒されていますが、実はあまり食べられていません。倒れた稲に実が付いたままになっています。
「結んで立てておけば大丈夫」とTちゃんに教えてもらい、倒れた稲を起こしていきます。
これがまた大変なんですよ。夜の間に入られて、翌日、作業は早朝から日暮までかかりました。
ぬかるみの中で夜明けから日暮まで作業していると身体が悲鳴を上げ始めます。腰がもたなくなり、田んぼの中にしゃがみ込みます。当然お尻はベチャベチャで長靴も水浸しです。
でもやるしかない。体力と太陽がもつ限界まで作業をします。
Tちゃんから譲ってもらった「しし防」薬剤の匂いでイノシシを近づけなくするもの。
今の所効果あり。次に入られたら全滅しかねないので午後イチで取り付けました。効果は2ヶ月。
人生初めての田んぼ。山の山頂の棚田で雨水(天水)と獣害(シカも入っていました。フンを発見)。
今年、Tちゃんの田んぼも、集落の方の田んぼも僕のところも全部にイノシシは入っていました。本当にひどい被害。
救いは全部は食べられていないこと。立てておけば収穫は期待できること。でも今度入られたら全滅かも、とか思いながら、夕暮れにやっと(全部ではないけれど)倒された稲を起こせました。
作業しながら「彼ら(イノシシ)は遊びに来てるという事がよくわかりました。泥浴びがしたいんです。そしてなぜか「可愛いな」と思うのです。腹が立たない。
僕らは野生動物と共存しているんですよね。しばらく前までは鹿柵もイノシシ対策も必要ありませんでした。
その昔は山も豊かでオオカミも住んでいました。わざわざ彼らが田畑にやって来る必要も無かったのです。
人間は「自分たちだけの快適性」を求めて他の生き物を絶滅に追いやります。そんなことをして人間だけが生き延びられるとでも思っているんでしょうか? どう思いますか?
宇宙の法則に「因果応報」というものがありますね。「自分がやったことは全部自分に返ってくる」というものです。
昔の日本人はそういう事を子供の頃から教わり、「他(動植物も含め)も同じように『価値ある命』だという根本的な価値観に基づいた生活をしていたんだと思います。
明治に入ってから日本中のオオカミが毒餌で絶滅させられました。アメリカに習って。それが良いことだと信じ込んで。「洗脳」です。
日本という国も世界も「大きな間違い」をしているし、それは現在進行形で今も続いています。このままこれを続けていれば「持続不可能」な未来しかありませんね。「害獣」「害虫」「雑草」・・・。彼らからしてみれば「人間こそ害獣」です。何もかもを汚して「みんなが住めないような星」にして行くのです。
イノシシはそういうことを僕に教えてくれているのだと思います。
へとへとになりました。2日間動けませんでした。これも経験です。イノシシ(自然)との対話です。突きつけられた現実に向き合って学び、どうするか考えるのです。
本当に学びばかりですね。自分の生活が自然の中にあることに感謝です。自然から学ぶ。それが僕にとって一番の近道です。
- 2023.10.05 Thursday
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- by ecoapartment