私たちがアパートの建て替えを考えた時、「自分たちも住みたいと思うところ」を貸したいと思いました。
だから、自分たちが本当に好きなもの、信頼できるものだけでできあがったアパートが
春に完成しました。

家族が毎日帰る所、家。
あたたかくて、居心地のよい所、家。

kayagreenが造園業として、できることを考えた時、家庭菜園付きのエコアパートになりました。
● kayagreenナチュラルガーデンデザイン工房Xgreenfingers エコアパート

greenfingers 自然素材でつくるエコアパートprojectの建設地 → 兵庫県明石市大久保町大窪
JR大久保駅より徒歩10分

● 入居に関しての資料、プロジェクトの詳細を知りたい方はkayagreen_leaf@yahoo.co.jpまで
● 入居者募集の最新情報はこちら


エコアパート図面
※ 上図面は、建物1階部分です。アパートは各世帯メゾネットの2LDK59平米+畑13平米
⚫ 現在、3世帯のみ完成

地面とつながる家



滋賀県にある徳昌寺さんのご自宅が完成

こちらの敷地を大地の再生人
矢野智徳さんが一年かけて蘇らせ
そして
石場建てで建設した
ご自宅の外土間は矢野さんの考案で
いちど造ったコンクリートの土間をひっぺがして、藁や田土、炭や石灰を混ぜた
特製、ますます呼吸するお家
外と中がよりつながるお家です

お庭のこと以外にもお家のことについて
今日は深めてきます (か)

評価と贈与の経済学

評価と贈与の経済学を読みました

深くて面白くて新しかったです

greenfingersのアパートにも活かせるといいな

(か)

自然素材×パッシブデザイン

greenfingersエコアパートの建築設計をお願いしているエコやbaobab建築設計研究室の山田知平さんの今回のお話しは自然素材×パッシブデザインです。
_______________________________

さて、今日のテーマは、
自然素材×パッシブデザイン
です。

いろいろと申し上げてきた私も、実は、
住宅の高気密・高断熱を疑問視したこともありました。
自然素材の住宅は、玄関や窓も、未だに
木製建具がいいなんて思ったりもしています。

でも、パッシブデザインを正確に利用するならば、
高気密・高断熱は絶対でしたね。
そして、室内は自然素材で造らねばいけません。
と、少しいままでの復習を致しました。

私たちの思いを集結して、
ナチュラルパッシブ
“自然と対話する家”
『自然素材』×『パッシブデザイン』
と言うスタイルが誕生いたしました。

その内容は、
元来備わっていた伝統的な民家にみられるような、
四季の移ろいに歩みを合わせ暮らす
地域風土に根ざした建築の設計作法を進化させたものが
『ナチュラルパッシブ・自然と対話する家』です。

風や光など、自然のリズムと交感する快適さを
得る暮らしをデザインすることが、
環境への与えるインパクトも小さく、真の省エネルギー住宅なのです。

また、地域の自然素材に包まれた生活が五感を育む空間になり、
質の良い心地よさが得られます。

心地よい暮らしが約束されるパッシブデザインであるならば、
その住空間を構成する部材も自然の素材を利用することが鉄則である。

この設計方法により、外界の自然と呼応した快適を享受できるがゆえに、
内なる部位においても求められるものは自然由来の素材であり、
産業革命以前から私たちの暮らしの一部であったものが実にしっくりくる。

そして、その空間と構成部材とが、持続可能な循環を形成する。
私たちの最も大切なものを護るシェルターとしての我家が、
この星に対しても負荷を与えないものであることは萬人が望むことだ。

これが、
『自然素材』×『パッシブデザイン』でなくてはならない所以です。

余談ですが、
『ナチュラル・パッシブ〜自然と対話する家〜』
と言う、エコやBAOBABが、実践していた家造りを
ロジックに発表する場が偶然現れたのです。

神戸市などが、工業デザイナー・喜多俊之氏(※1)を招聘し、
神戸ブランド、ハイクオリテ・ハイセンスな提案のために
デザイン・プロデュースの協力を得、
デザイン・ルネッサンス神戸が過去三回行われました。

2010年度、最後のプロジェクトに加えていただけることになり、
私たちの家造りやコンセプトに対して、
喜多先生より、デザインやセンスと言うものを叩き込んで頂きました。
本当にいい経験をしたと思っています。

2011年1月には、デザイン・ルネッサンス神戸展が
東京・六本木でAXIS GALLERY(アクシス ギャラリー)で開催され、
多方面へ発表させていただくことが出来ました。

今日のお話は、
この星に負荷を与えない家
でした。

次回は、
心地よい=安心・安全
です。
お楽しみに。

喜多俊之(※1)
環境およびインダストリアルデザイナー。1942年、大阪生まれ。
69年、イタリア・ミラノと日本で制作活動を開始。
以後、家具、家電、ロボット、日用品に至るまで、多くの商品を手掛け、
作品はニューヨーク近代美術館、パリ国立近代美術館等世界各国の美術館にコレクションされている。
近年は、シンガポール、タイ、中国で政府のデザイン顧問を務めるほか、
1968年よりライフワークとして、日本の伝統工芸とのコラボレーションにも取り組む。
2011年、イタリアでデザイナー個人に送られる最高賞「コンパッソ・ドーロ carriera internazionale賞」を受賞。

追伸
お彼岸も過ぎて、
ようやく秋の気配を感じ始めましたね。
今年の夏は、エネルギーのこと考えさせられました。
皆さんは、エネルギーのあり方に結論は出ましたか?
指針については難しい問題も山積していますが、
省エネ、脱エネ、創エネ三つ巴で、
日本の技術と革新性を持って世界をリードすることを
熱望しています。政府はダメでも、日本は元気で活きがいい
と、世界に発信したいものですね。
________________________________



資材の循環(ゼロミッション)

資材の循環については、例えば庭をつくる場合、地形を変えたり、池を掘った時に出てくる石や岩をそのまま石組みとして利用するのは昔から庭師達がやって来た事柄です。
庭師達はその他、家屋の廃材や伐採した樹木、竹薮があればその竹を利用して庭づくりをして来ました。
現在よりも、物搬にコストもエネルギーも使わざるを得なかった為に「そこにあるもの」を上手く活用していました。
その為、その土地ならではの風土が出来上がる事は前述のブログでお伝えしたとおりです。

今回は現在の住宅の産業廃棄物とgreenfingersエコアパートを建設してくださるエコやbaobabさんの現場の産業廃棄物のお話しです。
エコやbaobab建築設計研究室の山田知平さんの今回のお話し、

さて、今日のテーマは、
資材の循環(ゼロエミッション)
です。

ゼロエミッション(※1)
と、いう言葉を耳にしませんか?

あらゆる廃棄物を原材料などとして有効活用することにより、
廃棄物を一切出さない資源循環型の社会システムだそうです。


では、産業廃棄物のうち建築廃棄物の量はどの程度占めるかと言うと、
産業廃棄物全体の凡そ1/5だそうです。(※2)

このように、多くの産業廃棄物を出す建築に対して、
2002年5月に完全施行された、建築リサイクル法(※3)にて、
特定の建設資材について、その分別解体等及び再資源化等を
『やんなきゃダメ』 と言ったことが決められています。
一般の住宅の新築の規模であれば、この法の適用されることはありません。
ただ、その住宅が50年後、100年後、改修されたり、解体されたときには適用され、
再資源化しなければいけません。

では、当社 エコやBAOBABの新築現場の廃棄物排出量は、
どうなっていますでしょうか?
排出量(体積)順に、木材、石膏ボード、紙、廃プラスチック、金属の順です。
現場にて、分別をし、数社の産廃業者に資源化をお願いしています。

先ず、木材ですが、もちろん、現場で有効利用をしますが、どうしても、端材が出ます。
その製材端材等を、主に畜産業者、農業等で、
堆肥原料として利用出来るよう、発酵しやすいように膨潤して資源化しています。
また、木質チップ等を燃料としてたバイオマス発電を行っている事業者に引き取ってももらっています。
大きく温暖化ガス削減に連動しています。
ただし、条件として、合板や集成材は、引き取ってもらえないのですが、
私たちの現場では、無垢材の端材ばかりですから、100%循環できています。

石膏ボードも、新築現場から出る廃石膏ボードは、100%再資源化が行われており、
分別し、個別に回収をお願いしています。
ただし、リフォーム現場から出る廃石膏ボードは、ビニールクロスの付着等もあり、
現在のところ再利用はされていません。
また、過去に製造されたものに、砒素やアスベストを含有している石膏ボードがありました。
絶対とは言い切れませんが、関西エリアの住宅での使用は無いと言ってもいいと思います。
他のエリアの解体・廃棄時には注意が必要です。

紙は、最近は、梱包材や緩衝材が段ボールに代わり、量としては増えました。
また、当社の現場養生材は全て段ボールです。
再生しにくいプラスチック系の養生材は使用しておりません。
よって、割と多めに紙はでます。これも、完全にリサイクル出来ています。

金属は、くぎ・ビス・配管など少量ですが、分別・回収し資源化出来ています。

廃プラスチックは、少なくはなりましたが梱包材や
樹脂製の部材等の現場発生ゴミ等がこれにあたります。
再生可能な物もあるのですが、実際のところ処分場ではされていないと思います。
それでは、焼却処分したときに有毒ガスの出ないプラスチックの製品を
選別することが重要となります。ただ、炭酸ガスは出ます。
このゴミが減ることは、温暖化防止にもつながります。

再資源化が出来、資材も循環が出来ているのを感じていただけましたでしょうか。
土に返る材料や環境負荷を増やさず再資源化出来たり、単純にリユースできるような
暮らしや空間も大切なのかもしれません。

効率や対価の尺度では、判断は難しいですが、
地球益や人類益で考えた時には、極自然な行為です。
資源は、持続可能なものではいけません。
安易に今の利益に囚われて判断すべきではありません。

資源か、ごみか。
持続可能か、否か。
我々が決めるのです。

今日のお話は、
資源か、ごみか
でした。

ゼロエミッション(※1)
ゼロ・エミッション(zero emission)とは、国連大学1994年に提唱した構想。

建築廃棄物の量(※2)
産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成17年度実績)について
環境省報道発表資料より

建築リサイクル法(※3)
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律、
平成12年5月31日法律第104号(最近改正:平成16年12月1日))は、
建設資材のリサイクル等について定められた法律。

(の)

地産地消について

greenfingers自然素材でつくるエコアパートは兵庫県産の木材で建設します。

地産地消の重要性も考慮しなければなりません。
そこに居る人がそこにある物を使うこと、意外に大切な事なのです。
例えば、水の移動について仮想水の事を調べてみました。

以下、地産地消wikipedia
遠距離輸送に関連して、ヴァーチャル・ウォーター(仮想水)の観点から考えた場合、他国から自国へ運ばれてくる農産物・木材には、それらが育つまでに多くの水(天然資源)を必要とする。それらを育てるのにかかった水の量を計算して単位にして測った場合に、多くの農産物・木材を輸出している国は、大量の水を輸出しているとも考えることが出来る。その為、そのような農産物・木材を生産して輸出している国から自国へとそれらを大量に輸入している場合には、その輸出国の水資源の枯渇化を加速させている状況を引き起こしている可能性があると想定することもできる。そのような輸出国における水の大量消費、水資源の枯渇化を地産地消ならば、防ぐことが可能であると考えられている。

遠くの物を買う事は水の移動だけ考えても多くの問題を抱えているのですね。

そこで、
エコやbaobab
山田知平さんの今回のお話しです。


さて、今日のテーマは、
地域経済圏を考えたネットワーク
です。


低炭素な建築が、
地球にやさしい。

それを実践する為には、
地域の自然素材を使用することが最も近道であり、
トレーサビリティ(※1)が確保できている建材ならば、
移動距離が明確になり、LCA評価(※2)を行うことが可能となります。

もちろん、産地の製造・保管・移動の確認も自らの目でできます。

どのような所で、どんな人たちが、どんな思いで、造っているかまで、
感じ取ることが出来る資材が直ぐそこにあります。

安心と安全を簡単に手に入れることができます。

そして、私たちは地産地消に一つのルールを持たせています。
それは、建築現場までの総移動距離を200Kmまでの資材を使うことは
大きくLCA評価に反映されことを、
実際当社が建築した住宅で立証しているからです。(※3)

また、地域の自然素材で家を建てることで、
地域の経済が循環することに繋がる仕組みを作ることが出来ます。

多くの商品や製品、エネルギーまでもが
諸外国からの輸入に頼り経済が回っています。
最終的に多くの資金が海外に流れていく仕組みです。
正に、国内経済を空洞化するシステムなのです。

ところが、この地産地消である地域の自然素材を使った家造りは、
地域経済の活性化、内需を蘇えらせる大きな起爆剤となるのです。
そのためにも、地域での連携や協働などネットワークが形成され、
都市以上に魅力のある地域経済とコミニティーができる可能性を秘めています。

山から、町へ。
川上から、川下へ。
などと、地産地消の流れを表現したりしています。
表現が適切でないかもしれませんが、
見捨てられてしまった素材や産業を
復古させ、いまの暮らしにカスタマイズする。

大きな負荷をかけず、自立できた家造りをします。
と、言った、建て主さんたちの宣言なのです。

最後になりますが、
工業製品のみで家を造るのではなく、
地域の素材と地域の人の手で、家を建てることが、
地域の『彩』と『表情』が出来ることに繋がります。

家造りは、生き方や価値観に反映されて、
当然だと思うのです。

トレーサビリティ(※1)
物品の流通経路を生産段階から最終消費段階
あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態をいう。
日本語では追跡可能性(ついせきかのうせい)とも言われる。

LCA評価(※2)
主に個別の商品の製造、輸送、販売、使用、廃棄、再利用の
各段階における環境負荷を明らかに明らかにする環境影響評価の手法です。


住宅の場合、建材が造られ、運搬、建築、居住、廃棄のどの全体の
エネルギー負荷やCO2排出量(※3)などを算出し、評価を行います。


立証しているからです。(※3)
『住宅建築における地域材の使用による利点と環境負荷への影響
〜兵庫における現状とLCA評価による考察〜』より抜粋(※4)
私 山田の論文(2008年)です。地球にやさしい住宅をと思い実践してきた家造りが
データーとしてどう現れるか、実際に弊社が建てた住宅もモデルにシュミレーションソフト
「BEAT-house」を使い分析を行いました。

地産地消についてはまた何回か記事を書きたいと思っています。
低炭素な建築についても改めてUPしたいと思います。(の)

風土を生み出す暮らし

greenfingers自然素材でつくる家庭菜園つきエコアパートプロジェクトは兵庫県明石市に建設計画を進めています。
明石市ってどんなところなんでしょうか。
生まれ育った街明石市について私もまだまだ知らない事がたくさんあります。
有名なのは明石城とかタコとか子午線ですね。隣に神戸市、加古川市。
最近ではここ大久保の駅前開発が進んでいます。駅前だけはミニ東京といった感じでしょうか、
最近では昔ながらの古民家や田んぼもだんだん少なくなって来ていると思います。
文化や風習を見直し、明石市でどんな暮らし方をしたいのか、考えてみる時間が必要ですね。
明石市の住宅を取り巻く状況についてはこちら

エコやbaobab
の山田知平さんの今回のお話しは風土を生み出す暮らしでした。

以下、山田知平氏、「これでいいのかエコ住宅」風土を生み出す暮らしより。

哲学者 和辻哲郎(※1)が
著書『風土』で論じているように、
「風土」は単なる自然現象ではなく、
その中で人間が自己を見出すところの対象であり、
文芸、美術、宗教、風習などあらゆる人間生活の表現が
見出される人間の「自己了解」の方法である。と、述べています。
冒頭より、難しくなりましたが、
風土とは、自然と人との融合なせる技なのです。

ですが、現在の世は、ワールドワイドに画一化されようとしています。
なぜ、グローバルスタンダード(※2)なのか
数の原理にしか思えない反面、合理性や効率などを鑑みると、
なるほど、必要だとも思えます。

その結果、日本でなくなり、日本人でなくなってしまい、
大和魂が忘れられてしまってはいけないと思うのです。

国内でも、中央一極集中が、
当然のように何もかもが流れていく中、
地方は、その流れの中で、
中央集権の歯車になることさえ難しいのが現状です。
小さな東京を目指し、東京人を装うことを試みる。
地方の行政と産業が、自らの宝を見出せないことが、
大きな過ちになっているような気がしますし、
中央からの情報のみが電波に乗ってやって来る情報入手のあり方にも
大きな問題を抱えている様に思います。

地方が自立していない、自治出来ていない。
お国(地方)の自慢や特徴を押し殺し、地方からの発信は、
中央政府の顔色を伺い形骸化してしまっている。
これでは、この町が愛せなくなってしまいます。

家造りを例に取ると、
季節の変化や特徴と立地等の原始条件から
暮らしをが見えてきます。
その暮らしを包み込むハードとしての住宅を
地域の素材を使い、その息遣いそのままに
暮らしに取り込んで行き、流通や交流が復古する。
あの町、この町の表情やプロポーションが
表現できてくると思われるのです。

その町で本物として認知され、愛され、
広域に輪が広がっていく、順序で多くの全国区になった
商品や食品があります。
あくまでも、その地区での評価や愛情の延長であると思うのです。

エコハウスのお話とは、少しズレがあるようには思いますが、
実は、真髄のお話だったような気がします。


和辻哲郎(※1)
(1889-1960) 哲学者。倫理学者。姫路市生まれ。東大・京大教授。
ニーチェ・キルケゴールの研究から出発、また鋭い美的感覚を持って
日本・中国・インド・西洋の思想史・文化史的研究に優れた業績を上げる。
また、人と人との関係を重視し、間柄を基礎とする倫理学、
すなわち人間の学としての倫理学の大系をも構築。
著書に、「古寺巡礼」「風土」「倫理学」など。

グローバルユニバーサルスタンダード(※2)
世界標準とは、特定の国や地域、企業などに限られず、
世界的に通用・普及・定着している標準や規格、規則を示す語である。(の)

自然を考える

『自然』について、私たちはいったいどれくらい理解しているのだろうか?
例えば、手からリンゴを離せば地面に落ちる。引力があるからである。何処かの誰かが仕組んだわけでは無い。
例えば、石油は天然資源である。生物遺骸から出来ている。科学的に合成したものでは無い。

自然からの恩恵と自然を利用して現代の経済が成り立っている事を忘れてはいけないと思う。

以下、自然wikipediaの抜粋文章、
ほんの50年ほど前まで、人々は(一般人も学者も含めて)自然を自分たちの都合で好きなだけ利用しても良いのだ、と単純に考える傾向が強かった。また、地球上の自然をとてつもなく巨大で丈夫なものといったように想像し、人類が手を加えても地球上の自然全体に大きな悪影響を与えてしまうことはあるまい、と無邪気にたかを括っていた。そして人類は様々なテクノロジーを用いて、自分たちの都合で(自分たちの欲望のおもむくままに)自然に手を加えてきた。人類はこれまで重機などを用いて広大な面積の熱帯雨林を開墾し人工的な農地などに変え、また数多くの動植物を絶滅させてきた。また地球の自然環境に対する人間が引き起こす脅威としては、汚染、森林破壊、石油流出などもある。人間の影響の全くない自然環境は急速に減少しつつある。

20世紀の後半になるとようやく、地球上の生物量に占める人類の割合は非常に小さいものの、人類が自然に与える影響は不釣合いなほど大きいということが次第に理解されるようになってきた。生態系というのは、かつて人々が想像していたよりもずっとデリケートな存在であり 人間はもっと自然環境に配慮する必要がある、ということが次第に理解されるようになってきたのである(エコロジー。環境問題)。新たなテクノロジーの利用が環境に与える変化の複雑なフィードバックループがあることも徐々に理解されるようになってきている[77]。人類が自然環境に与える変化が、我々の文明が将来存続しうるかどうかということにも密接に関連していることが近年理解されるようになってきている(サスティナビリティ=持続可能性)。環境問題やエコロジーは今では世界各国の政府も重視する問題、無視できない問題となってきており、関連の国際会議で討議されるだけでなく、各国の議会でもしばしば扱われている。
自然についてはこちら(の)

パーマカルチャーを考える

今回のエコアパートプロジェクトの根幹となるキーワードがあります。
それはパーマカルチャーです。

パーマカルチャーの根本概念は、
・環境への配慮
・人への配慮
・フェアな共有
・伝統の再発見
・自然のシステムをよく観察し生かす事
・その土地の特性を生かした適性技術の融合
とあります。

「花園荘」の設計者、ビオフォルム環境デザイン室の山田貴宏さんによれば、
例えば。生態系はたくさんの生命体で構築されており、多用であり、たくさんのバックアップ機能があり、自己調節機能を持ち、自ら生産するもので自らを賄っています。生態系は自らの内部で物資循環、水の循環、エネルギーの再生を行います。汚水を出しません。
我々の現代の生活のシステムはあまりにも単機能だけに特化した構造になってしまっています。特に都会ではそうです。しかもその機能をコンビニなどに「外注化」して辛うじて我々の生命は維持されています。
また、循環の仕組みもありません。一方的に水、エネルギー、食料を外部から運び込んで都市を維持させているのです。(畑がついてるエコアパートをつくろう、より抜粋)

自然には無駄が無く互いに関連し合って共存している、人間もその一部であるということ、
自然は自然に任せると良い方向にしか働かないということ、
ともすれば忘れがちな、でも当たり前な事をもう一度再確認しながら、都市の集合住宅を考えてみたいと思いました。

また、NPO法人パーマカルチャーセンタージャパンの信楽清和氏のブログも紹介しておきます。

興味のある方はぜひ読んでみてください。
パーマカルチャーについてはこちら

信楽清和氏のブログはこちら(の)

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